科学技術部会作成要請書7本目、政府宛提出要請書55本目、平成5年2月提出
次世代エネルギー源として有望な地球深層ガス探査を推進頂きたき要請

【要請の趣旨】

石油など化石エネルギー源のない我が国は、海外資源も次第に制約されるだけに早く21世紀に向けて、新しい次世代エネルギーの開発に取り組むことが急務と考えます。
 当団体は、各種の次世代エネルギーを研究しておりますが、その中の1つとして、地球深層ガスの探査をここに提案いたします。
 すなわち、学説上、地球表面下数キロメートル〜10数キロメートルに、在来型天然ガスとは異なる地球深層ガスが埋蔵されていると想定され、これは、公害の少ないクリーン、かつ豊富なエネルギー源であると考えられております。
 スウェーデン、スイス、カナダなど諸国も、地球深層ガスの探査に乗り出しておりますが、地質構造的に必ずしも有望な地帯とは申せません。
 そもそも、この地球深層ガスは、海洋プレートの沈み込み帯やグリーンタフ地帯中の深部の火成岩地層が最も有望とされ、その点では我が日本が、世界の中でも一番可能性が高いといわれておりますので、日本としても諸外国に遅れを取らないよう、「地球深層ガスの探査」に早急に取り組んでいただきたいと思います。
 この「地球深層ガスの探査」は費用もかかりますが、もし日本がこれに成功すれば、日本はいまのエネルギー資源小国から一転して、エネルギー資源大国となる可能性がある課題ですから、ここは国家百年の計、国家的プロジェクトとして推進いただきたく、先ずはそのために、「地球深層ガス探査機構」を設立して下さるよう、ここに要請する次第であります。

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