科学技術部会作成要請書20号、政府宛要請書通算91本目、平成11年6月8日提出
地球温暖化防止対策の一環として、
大気中の炭酸ガス削減に生物の力を
積極的に利用する政策を促進していただきたき要請

【要請の趣旨】

 化石燃料の使用などによって大気中の炭酸ガスが増え、地球温暖化を招来するなどの危険は、国際的にもようやく認識されてきて、平成9年12月に、京都で開かれた地球温暖化防止のための第3回締約国会議は、炭酸ガス放出抑制のために、ともかく各国・各地域の削減数値目標を決めることができた。
 しかし、この会議では、今後生じる炭酸ガスの発生を抑制することに重点がおかれているが、私どもはかねて、こうした炭酸ガスの発生抑制だけではなく、すでに大気中に放出されている炭酸ガスを吸収・固定化することの重要性を訴えてきており、いまこそ日本政府が、世界に先駆けて、その手段として最も有効と考えられる生物の力を活用する地球温暖化防止政策に、積極的に取り組んでいただきたいと願い、ここに、要請書を提出する次第である。
 詳細は、後述の「要請の理由」を見ていただきたいが、既出の炭酸ガスの吸収・固定化のために、日本政府に、特に、次のような政策を推進していただきたく、要請する。

1、熱帯林の再生事業に、一層の資金・技術の援助をしていただきたい。
2、砂漠の緑化に、一層の資金・技術を投入していただきたい。
3、淡水や海水中の微生物による炭酸ガス吸収効果に着目し、研究を進めていただきたい。
4、都市部から排出される活性汚泥の処理を、海洋微小生物に行わせる研究も進めていただきたい。
5、海域中において炭酸ガスの吸収率が高いとされる緑藻類、らん藻類の研究の推進・援助を。
6、遺伝子の組替えにより短期間に成長する樹木の研究開発や、炭酸ガス固定化に有望とされる微生物の遺伝子組替え研究の推進・援助をしていただきたい。
 以下に、生物利用による大気中の炭酸ガス吸収・固定化の意義、必要性、方法につき述べる。

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