平成18年9月22日(金)

新政権の発足の経緯と今後の課題・政策

影山日出夫先生

影山日出夫先生

NHK=日本放送協会解説委員


講話概要

五ヶ年にわたって構造改革に尽力された小泉総理が予告どおり退陣されることになり、そこで、自由民主党の総裁選が、9月8日に告示され、20日にその投票が行われます。したがって、この月例講話会の日は、新総裁が確定した直後の時期となります。新総裁には、現在のところ、安倍晋三内閣官房長官の圧倒的優勢が伝えられております。当財団法人協和協会は、昭和49年に、安倍先生の御祖父・岸信介元総理が、高い理想のもと創立された協会でありますだけに、安倍晋三総理が誕生することは、まことに感慨深いものがあります。
 ただ、日本には、なお巨額の財政赤字があり、増大する社会保障費への対処、北朝鮮のミサイル対策、中国・韓国などの反日政策への対処等々、国の内外に解決すべき課題が山積しております。そうした折でもあり、今回は、NHKの日曜日午前九時からの「日曜討論」で名司会をされ、また、折に触れ明快な政治解説をされております影山日出夫先生に、新政権の発足の経緯と今後の課題・政策について、ご解説をいただくことにしました。
 当方より予め、多くは司会者として話されているので、今回は、影山先生御自身の御考えをうかがいたい、との要請に応え、そのお話は、小泉総理の時は党員や世論に押し上げられたが、安倍総理は国会議員の圧倒的支持票に因った。小泉総理の郵政民営化一本槍・党内反対勢力を作っての手法は、安倍総理は採れないだろう。来年の参議院選挙での小沢民主党の攻勢をどう乗り切るか等々を分析され、その上に立って、御自身の見解を、色々と述べてくださり、日ごろのテレビからではうかがえない事も多く、大層勉強になりました。
 なお、当協会と30年来、忌憚なく日韓関係を話し合ってきた韓国の高名な学者・鄭秉學先生御逝去の報に接し、いつも司会進行している清原淳平専務理事が、その葬儀出席・弔辞朗読のため、急遽訪韓したので、この日は、重田典子総務課長が司会進行を務めました。

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